2010/09/08

上から下まで - alluvial cone near Bergün, the Swiss Alps


alluvial cone near Bergün, the Swiss Alps

水や、石ころなど、地表の物質というものは、放っておけば高いところから低いところへと落ちてゆく。

スイスの山はおおむね、大昔に海底だったところが隆起してできたものであるが、ただ盛り上がったというだけではない。
地盤が隆起すれば、常にそれに逆らい、山を低くしようとする力もはたらく。これを侵食という。
山の頂上はそれ故、高くなったり低くなったりを繰り返している。
そして崩れた岩盤は、石ころとなり、砂となり、流され、やがて定置する。

山の上から削られ流されてきた石や泥の塊が、谷底で積み重なっている。
山の地形は動的に変化しているのだ。